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妄想から1円を稼ぐまでのステップ

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「もし自分でカフェを開いたら…」 「写真を仕事にできたら…」 「自分のスキルでフリーランスになれたら…」

そんな妄想をしたことはありませんか?

多くの人はアイデアや夢を頭の中に描きます。 しかし、その妄想が「お金になる」まで辿り着ける人はごくわずかです。前回の記事では「起業を妨げる本当の壁」についてお話ししました。 今回はその続きとして、妄想を現実に変えるための“最初の一円”の稼ぎ方について整理していきます。

妄想と現実をつなぐ「小さな一歩」

妄想している間は楽しいものです。 頭の中で描く未来は完璧で、自分が成功している姿も鮮明に見えます。 ですが、その世界と現実の間には大きなギャップがあります。

このギャップを埋めるためには、壮大な準備や計画よりもまず 「小さな一歩」 が大切です。なぜなら、行動しなければ妄想は永遠に妄想のままだからです。

たとえ小さな一歩だとしても、踏み出した時点でそれはもうそうではなく、計画となります。

その「小さな一歩」とは、ずばり 1円を稼ぐ体験 です。

1円を稼ぐ意味

「1円なんて意味がない」と思うかもしれません。 ですが、ゼロとイチの差はとてつもなく大きいのです。

  • 0円の人:頭の中で考えているだけ。自信は生まれず、不安ばかりが膨らむ。

  • 1円を稼いだ人:実際にお金を動かした経験がある。どんな小さなことでも「できた」という実感が残る。

この「できた」という感覚が、次の行動への大きなエネルギーになります。 起業において最初に必要なのは完璧なビジネスモデルではなく、「お金が動く、お金を動かす体験」なのです。

妄想から1円を稼ぐまでの3ステップ

ステップ1:アイデアを“商品”に変える

まずは頭の中にある妄想を「誰かが買える形」に変えてみましょう。

  • 「カフェを開きたい」 → 友人に手作りのお菓子を販売してみる

  • 「写真を仕事にしたい」 → メルカリやSNSで撮影サービスを告知してみる

  • 「文章が得意」 → クラウドソーシングで記事執筆を出品してみる

ここで重要なのは「完成形」を目指さないことです。 未完成でも構いません。とにかく 誰かに提供できる形 にすることが第一歩です。

自分の考えていることを、「商品棚に並べる」ということは事業を始めるうえでは最も簡単であり、最も重要な一歩なのです。

ステップ2:身近な人に売ってみる

いきなり知らない人に売ろうとすると、心理的なハードルが高くなります。まずは友人や知人に声をかけてみましょう。

「今こんなことを試しているんだけど、もしよかったら使ってみない?」

この一言で反応が返ってきたら、それは立派な市場調査です。お金を払ってくれる人がいれば、それはもう“事業のはじまり”です。

ステップ3:小さな成功を記録する

1円でも10円でも稼げたら、その経験を必ず記録してください。日記やSNSでシェアしても構いません。

  • 誰に売ったのか

  • どんな価値を感じてくれたのか

  • 自分はどんな気持ちになったのか

この振り返りは、次の改善に直結します。そして何より、「自分にもできた」という確信が強まります。

妄想を現実に変える人と変えられない人の違い

妄想を現実に変える人は、例外なく「まずやってみる」人です。 一方、変えられない人は「もっと準備してから」「まだ時期じゃない」と言って行動を先送りにします。

インターネットやテレビ番組で、応募者の事業プランの至っていない所をこっぴどく詰める内容が放送されています。これを見るとどうしても「完璧でないと事業は始めてはいけない」という気持ちになるかもしれませんが、全くそうではありません。 出演者はもちろんそれなりの準備はしてきていますが、「これが完璧」と考えていないし、質問をする側も厳しい言い方ながらも改善点を提案しているだけなのです。

まず頭の外にアイデアを出してみて、それから次の一手を考える。 行動するからこそ改善点が見え、成長が加速していきます。

小さな成功体験が未来を変える

最初の1円を稼いだときの喜びは、想像以上に大きいものです。 「妄想で終わらせたくない」という気持ちが「次は100円を目指してみよう」「次は1万円に挑戦しよう」という意欲に変わっていきます。

この小さな成功体験の積み重ねが、将来の起業や独立につながります。

まとめ

妄想を現実に変えるためには、いきなり大きな挑戦をする必要はありません。 大切なのは、最初の1円を稼ぐ経験です。

  • 妄想を商品に変える

  • 身近な人に売ってみる

  • 成功体験を記録する

この3つのステップを繰り返すことで、妄想は現実になっていきます。

「1円なんて意味がない」と思うかもしれませんが、その一歩こそが未来を変える大きなスタートラインなのです。


今回は「会社員が起業できない本当の理由」についてお話ししました。25歳から30歳は、キャリアの分岐点であり、迷いが生まれやすい時期です。小さな一歩を積み重ねることで、必ず自分だけの地図が見えてきます。


次回は「『辞めてどうするの?』に答えるキャリアデザインの新常識 」をテーマに、さらに深掘りしていきます。ぜひフォローして、続きも読んでいただければ嬉しいです。

 
 
 

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石田優磨

同志社大学商学部卒

京都の会計事務所で約10年勤務したのちアンサーマップ事業を立ち上げ。

​「25歳から30歳の、悩む方々の地図作り」サービスの提供をスタート。

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